読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

[書評]アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには

本書は、コミュニティ(主にオープンソース)のリーダー経験豊富な著者が、実際にコミュニティを構築・運営のノウハウを惜しみなく披露した内容になっています。

今からコミュニティのリーダーとして動き出す方には必見ですが、ただのメンバーとして参加している方にもオススメです!

どこかのコミュニティに所属している方は、自分自身の方向性や何のために、誰のためにというのを再確認する意味でも読み応えがある1冊です。

僕自身、腑に落ちたところを紹介していきたいと思います。

信用貯金とは?

信用貯金とは、二人以上の人々の間で行われるプラス作用のことです。

喜ばれることや気前よくしたり、手助けしたり共感したりすると溜まっていきます。

信用経済の物差しになる、この通貨はお金ではなく信用を貯金します。

あなた自身が他人の話を信用して聞く態度を示すことで、コミュニティはあなたに対して敬意を持つようになります。

そうするとあなたの言葉をきくようになり、一書に働いたり苦労していることに対して一緒に戦ってくれるようになり、信用できる大きな家族に成長していきます。

基本的にボランティアで活動することが多いオープンソースのコミュニティにおいて、人々が動くインセンティブのようなものを考えたときにお金じゃない”何か”で行動しているけど、それは”信用”という一つの答えを示してくれました。

家族という枠は少々大げさですが、信用だけで成り立っている集まりというのは居心地の良い物です。

コミュニティでの立ち位置について

コミュニティにどうバランスを取っていくのは分からないかもしれません。

幸い解決策はとてもシンプルです。

「自分自身になること」

あなたが自分以外の誰かになろうとしてしまうと、その最も重要な特性を失うことになります。

自分自身になりましょう。

自分の性格を認識し、良いところをたたえ、悪い部分の改善を学んでいく必要はありますが、常に自分自身でいなければなりません。

できる先輩のような人がいる場合はどうしても、その人に教わりたいと思ってしまいます。

ただ、多様性を求めるコミュニティにおいて、全員が同じ考えに染まってしまうとよくないので、この考えには同意できます。

誰のためにもならない、自分自身のためにも自分という色は変わってはいけないものですね。

素晴らしいウェブサイトの作り方

コミュニティでは疑問に答え、読者との関係を維持するための最新のリソースを提供する

この内容をブレークダウンしていくと、以下の3つ

  • 素晴らしい全体像
  • すばらしいドキュメント
  • すばらしいコミュニケーション

新しくコミュニティに参加しようと思っても、どこで何をすれば良いのかわからないと非常に困ります。

それを示してくれるガイダンスのようなものをサイトのトップメニュー置く必要がありますね。

最近だと、FacebookページやTwitterの公式アカウントなどありますが、やはり公式サイトのほうが重要でしょう。

とあるコミュニティのメンバー方にはかなり強烈に共感することができるはずです…^^;

実際の運用での貢献について

ボランティアの環境では、参加するかどうかは自由です。毎日来る人もいれば、自分がやりたいと思ったときに参加する人もいます。

コミュニティに必要なのは、自分の行動に責任を感じ、コミュニティが何かを達成しようと努力しているときに時間を作って協力してくれる人です。

ここまでいくと、そのコミュニティの主要メンバーの一員になっているはずですが、ここまで協力しているとただの参加から貢献へと変化しているはずです。

最終的にはここまで頑張るとかなり信用されているのではないでしょうか?

まとめ

主に1章の「アートオブコミュニティ」と6章「Buzzの波を起こす」から抜粋しました。

僕自身、ちょこちょこコミュニティに貢献しているんですが、どこからそのモチベーションが自分自身よくわかってませんでした。

ただ、おもしろいとかそういう単純な言葉で片付けたくなかったので、本書を手にとって見ました。

会社にはない横社会のフラットな関係でガンガン物が言えるのは自由でいいかなと思っていましたが、この発言力の裏には”信用”というのが存在しているのではないかと考えるようになりました。

(これだけ貢献している人の発言だから大丈夫だろうみたいな)

もちろんそれが悪いとは思いません。お金や権力ではなく、信用で成り立っているコミュニティにおいては重要です。

会社では、誰が言ったか(社長、役員とか)ですが、フラットなコミュニティでは何を言ったに焦点があたります。

その背景には、信用に足る人物であれば絶対聞いてもらえる心地よい場所がコミュニティではないでしょうか?

少しずつ信用貯金を貯めて楽しいコミュニティの発展に貢献していけたらなと思います。

最後に、本書の中で記述されていたヘンリー・フォードの言葉を紹介します。

集まるのが最初の一歩、一緒に居続けるのが進歩、一緒に働くのが成功です

アート・オブ・コミュニティ ―「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには

独り言

今、訳あって東京にある下北沢オープンソースカフェに入り浸っていますが、ここに大きな図書館があります。

この図書館では本を借りると書評を書かなくてはいけないという裏ルールがあったので、それにのっとって書きました。