最近読んだ本たち10冊 + 漫画とか

いろいろ本読んだので、メモがてら残しておく
読んだってだけであって、全部オススメってわけではない。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

amazonの紹介文引用

敗戦の原因は何か? 今次の日本軍の戦略、組織面の研究に新しい光を当て、日本の企業組織に貴重な示唆を与える書。ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦レイテ沖海戦沖縄戦という大東亜戦争における6つの作戦の失敗の原因を掘り下げ、構造的問題と結びつけた日本の組織論の金字塔。

という本。
それぞれ6つ作戦の失敗の原因を追求しつつ、最後にこれらの失敗をどう活かすべきかを説いてる

戦略については、作戦目的があいまいで多義性を持っていたこと、戦略志向は短期決戦型であり、組織については、システムによる統合よりも属人的統合が支配的であったこと、そして業績評価は結果よりもプロセスや動機が重視されたこと等が指摘されている。

印象に残ったのが戦略会議の場で参加した司令官が 日本軍の最大の特徴は「言葉を奪ったことである」 と指摘していること。
組織のなかに論理的な議論ができる制度と風土がなかったことで誤った場合でも、その修正行動は作戦中止・撤退が決定的局面を迎えるまではできなかったらしいが、戦争という命が懸かった場面でも空気を読みつつ顔色伺うみたいなことが起こり得るのかと結構衝撃。

最近読んだ本の中では一番面白かったが、内容は結構重たいし読みにくいのでオススメはあんまりできない。(戦争用語的なやつが全然わからん)

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

お笑い芸人オードリーの若林さんが書いた本。
前書である完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)も読んで結構好きだったので、とりあえず読んでみた。

ただキューバに旅行に行ったことを書いてあるといえばそれだけなんだけど、この人の文体が単純に好き。
物事を斜めに構えたところから観察して、毒々しい形だったり背伸びした感じだったりいろんな表現を楽しめる1冊。

ちなみに2017年『アメトーーク!』読書芸人の好きな本まとめ でもこの本は紹介されている。

死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男

多分、これ見てノリで買った気がする。

親から死刑執行人を引き継いだ立場でありながら、死刑反対派+医師というアンバランスな人生で一族の誇りを持ちながらも死刑を執行し続けて、ギロチンが生まれた結果的に人類史において2番目に多く処刑をこなしたとされるシャルル=アンリ・サンソンの物語。

歴史モノはほとんど読んだことないが、これは楽しめた。
ジョジョの奇妙な冒険作者である荒木さんに人類の究極の実話と言わしめただけある壮絶な実話。

この本を元にイノサンという漫画にもなってるらしいが、そっちは読んでないが軽く入るならそっちのほうがいいかも?

賭けの考え方

賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)

賭けの考え方 (カジノブックシリーズ)

2014年で読んだ面白かった電子書籍30冊 | fladdict を読んで多分買った。
昔頑張って読もうしたけど、ポーカーの本過ぎて挫折(本書は世の中で2番目のポーカー本を目指してるって最初に書いてる。1番はいい感じの入門書に譲るらしい)

最近ポーカー覚えたので、積読になってたし読もうということで再チャレンジ。
ポーカーをプレイする時の心理状態から勝つための方法を伝授ということなんだけど、ポーカーに限らずあらゆる物事の判断基準にしてもいい気がする。

ポーカーの入門書なら、フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編 カジノブックシリーズが1番良いって複数人が言ってた。

日本人の英語

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

誰かが紹介してたので唐突に読んでみた。
感心はいろいろできたけど、自分自身の英語スペックが低すぎて厳しい。英語力身につけてからもっかい読むともっと楽しめるはず…。

いまさら聞けない ビットコインブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン

月間セールで半額かなんかで売ってたので、とりあえず買ってみた
現coincheckの社長さんが書いた本

他のビットコイン関連の本は読んだことないけど、かなり読みやすかった。
入門書としては技術とか法律とか仕組みについて一通り触れているので、理解は深まる。
ただ、ビットコイン市場自体の動きが早すぎるので、今年3月に出版されたとはいえ、ちょっと情報として遅れ気味に見えるかもしれない。

理科系の作文技術

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

どういう人を雇うべきか - SELECT * FROM life; より引用

文章が上手いことは、ここに並べるだけの価値があると思う。そういう人は活字で意思疎通ができるだけでなく、人が分かるように書くことができる。

オフラインコミュニケーションが増えて行く中でモノを書くスキルって大事であるし、この本でももちろん強調されている。
他人に読んでもらうことを目的とするものを仕事の文書と呼び、仕事の文書を書くときには、事実と意見との区別を明確にすることが重要だと書いてあったのがすごく印象に残った。
駄文とか自己満で書く文章はあっても未来の自分に向けた文章になる可能性があるので、しっかりと考えて書くべきだと再認識

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

雑に説明すると、250門ぐらいの質問に答えるとあなたこういう強みありますよって結果が出る
社会人1年目の時に先輩にやってみたら?って言われてとりあえずやってみたんだけど、結果を全く覚えてなかったので久しぶりにやってみた

1. 最上志向
2. アレンジ
3. 責任感
4. 調和性
5. 分析思考

という結果だった。
これを見て昔のを思い出したが、最上思考、責任感、調和性、分析思考、未来志向だったはず…。。。

ベストセラーコード

ベストセラーコード

ベストセラーコード

ベストセラーの本が売れるのかは偶然なのか?必然なのかをテキストマイニングによって検証した本。
統計学が最強の学問であるの著者が最後にまとめてくれてるのが1番わかりやすかった。

ハッピーエンドは欲しくない

"Hello world!"とか人生に物語は要らないを書いたであろう人が多分著者さん。

冒頭の文章を引用

ハッピーエンドは欲しくない。僕が本当に書きたかったのはこの一文だけなのだけど、その意味を正確に伝えるためには、気が遠くなるほどたくさんの言葉で修飾しなければならない。深夜ラジオ、市立図書館、インターネット、プログラミング、コンビニ夜勤、工場派遣、零細、大企業、ITベンチャー、西成、自立支援センター、アジア放浪、ハマータウンの野郎ども、セルフパブリッシング。幾層にも重ねた言葉たちは、いつしか物語になっていく。それはとてもありふれた話だ。起承転結もなければドラマもない、どこにでも転がってる、道ばたの石ころの話だ。だけど僕はこの物語を出版しよう。どんな文豪にも決して書けない、僕自身の物語を。 このお話はたぶんフィクションです。

薬キメてたとか大阪の西成でホームレスしてたとかいい感じの話で、確かにどんな文豪にも決して書けない文章に仕上がってる。
24万文字もあるのでめちゃくちゃ長いけど、飽きずに読める

ようこそ実力主義の教室へ

ラノベ。今のところ7巻まで出てるけど、かなり面白い。
内容は[書評] ようこそ実力至上主義の教室へ: 極東ブログ で大体言いたいこと書いてたので、そちら見てもらったほうがいい

ラノベのプロ!年収2500万円のアニメ化ラノベ作家

ラノベラノベを作る話。
小説なら森博嗣作家の収支 という自身の収支を書いた本があるけど、それをフィクションにしてラノベにした感じ。
税金周りの話とかコンテンツに対する姿勢などは事実だろうし、好きなモノを書くか売れるモノを書くのかというテーマで2巻まるまる使ってるけど、そちらも面白い

あげくの果てのカノン

不倫SF漫画。
セブンルールというテレビ番組で作家さんご自身が出演していて、この人のストイックさエグいなと思って手にとってみた。

ランウェイで笑って

今年1番よかった漫画って聞かれたら多分これを推す。
パリコレに出たいモデルとファッションデザイナーの話。

他にも読んだ漫画

ぐらいかなー(書くのが決してめんどくさくなったわけではない)

以上!